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冷凍プロセスでは、凝縮器の公正な設計が冷凍システムのエネルギー効率を向上させる重要な部分となります。蒸発凝縮器は効率が高く、設置面積が小さく、エネルギー消費が少ないため、その利点は広く知られ、受け入れられています。

蒸発凝縮器は、冷却媒体として水と空気の混合物です。高温高圧のガス状冷媒の凝縮プロセスによって放出される凝縮潜熱は、主に冷却水の蒸発に依存します。一般に水冷コンデンサーでは、冷却水の温度上昇は一般にΔtw=2~6℃であり、水1kgあたり8~25kJの熱を奪うことがあります。 1 kg の吸水蒸発により 2,450 kJ の潜熱が運び去られるため、蒸発凝縮器は水冷凝縮器の水消費量の 1% で動作します。実際、ブローオフ損失や下水交換などにより、蒸発式凝縮器の実使用水量は一般的な水冷凝縮器 [1] の約 5% ~ 10% であり、明らかに水の量を節約できます。蒸発凝縮器によりポンプの圧力と流量が低減されるため、ポンプの消費電力は冷却塔システムの消費電力のわずか 1/4 です。

さらに、蒸発凝縮器は冷凍システムの熱伝達温度差が 1 段階しかなく、蒸発凝縮器内の冷媒の凝縮温度は環境の気象パラメータに直接関係します。熱と湿度の交換の完成度に応じて、一般に凝縮温度は空気の湿球温度より5〜10℃高く、蒸発凝縮器の凝縮温度はそれより8〜11℃程度低くなります。空冷コンデンサーの値は水冷コンデンサーよりも低くなります。最低3~5℃。凝縮温度の低下により、冷凍圧縮機の冷凍効率が向上し、圧縮機によって消費されるエネルギーが削減されます。凝縮圧力の低下により、コンプレッサーの耐用年数が延長され、ユニットのメンテナンスコストが削減されます。

蒸発凝縮器は構造がコンパクトで設置面積が小さく、製造時の全体の成形が容易で設置も容易です。運転時は省エネ・節水性能に加え、蒸発凝縮器が冷却塔の機能も兼ねているため、冷却塔は装備されていません。また、蒸発凝縮器を採用することで、従来の水冷システムに必要なポンプ室、プール、送水ポンプ、冷却塔などの付帯設備、配管配置、電子制御等が不要となり、コストが大きすぎます。